お茶の種類

Varieties of tea
日本で生産されるお茶のほぼ全てが「緑茶」
「お茶」と言うと、緑茶以外にも紅茶、烏龍茶などがありますが、日本国内で生産されているお茶のほとんどは「緑茶」。

その緑茶を栽培方法、採取時期、製造工程などを変えることによって、さまざまな種類のお茶にしているのです。

一口に「緑茶」と言っても、その種類は様々。
ここでは、一般的によく飲まれるものをいくつか紹介します。

  • 深蒸し煎茶
    普通の煎茶よりも約2倍の時間をかけて茶葉を蒸して作ったお茶。
    「深蒸し煎茶」や「深蒸し緑茶」と呼びます。

  • 煎茶
    普段、最も多く飲まれているお茶です。
    積み立ての新鮮な茶葉を、蒸す・煎るなどの熱処理を加え発酵を抑えた、「蒸し製法」という製法を用いて製造されています。

    茶葉別生産量でみると、この「普通煎茶」が3分の2を占めています。
    日本人に最も馴染み深いお茶です。

  • 玉露
    ペットボトルのお茶のCMなどでもたまに耳にする生産方法、玉露。
    新芽が2~3枚開き始めた頃、茶園を葦簀や藁で20日ほど覆い、太陽の光を遮った環境で育てたお茶です。
    渋味が少なく、うま味が豊富なお茶になります。
    玉露よりも短い、1週間前後の被覆栽培のものが「かぶせ茶」と呼ばれます。

  • 新茶
    その年の最初に生育した新芽を摘み取って作ったお茶。
    5月頃に摘み取られ、夏頃まで販売されるのが一般的。さわやかで、すがすがしい香りが特徴です。
    (販売時期5月~8月頃)

  • 抹茶
    「茶の湯」で用いられる抹茶。
    アイスクリームの味とてしてもすっかり定着するなど、お菓子にも用いられています。
    「てん茶」を石臼で挽いて作られています。

  • 玄米茶
    水に浸して蒸した炒った玄米と、それと同じ量の煎茶や番茶を混ぜて作られたもの。
    カフェインが少ないことから、お子様にもオススメです。

  • ほうじ茶
    煎茶や番茶などをきつね色になるまで炒ったお茶。
    「ほうじ」とは「焙じる」こと。香ばしさが特徴です。
    焙じることでカフェインが消えるので、赤ちゃんの初めてのお茶などにも利用されます。

  • 番茶
    番外のお茶=主流から外れたお茶、規格外のお茶とされています。

    ●夏以降に収穫した茶葉(三番茶、四番茶)
    ●枝を整形した際の茶葉(秋冬)
    ●煎茶の製造工程で弾かれた大きな茶葉

    などを用いています。
    北海道、豊北地方ではほうじ茶を番茶と呼ぶことも多いようです。