日本茶の主要産地

Tea producing area

「お茶の生産地」といえば静岡県がとても有名ですが、
そのほかにも日本国内では、北は秋田から南は沖縄まで、
広い範囲で緑茶が栽培されています。

各地の気象や土壌の条件によって、栽培方法や味にその土地ならではの特徴があります

埼玉県
国立市からも程近い地域で生産されているお茶である、狭山茶。
生産量は少ないですが、狭山茶は日本三大茶のうちのひとつ。
お茶の生産地として見ると、埼玉県は北に位置します。
冬には霜が降りることもある涼しい気候によって、厚みのある茶葉が特徴です。
主要な品種は「やぶきた」と「さやまかおり」。

静岡県
日本一のお茶の生産地である、静岡。
生産量は、静岡だけで全国の4割にもなります。
牧之原周辺は、深蒸し煎茶の発祥の地として知られています。
また、気象条件に恵まれた天竜・川根・本山(ほんやま)などの山間地で栽培されるお茶は静岡三大銘茶とも呼ばれ、高品質のお茶づくりが行われています。

京都府
足利義満・義政が栽培を奨励したことで、お茶づくりが盛んになった京都。
静岡茶、狭山茶と並んで日本三大茶とされる宇治茶の生産地です。
主に玉露、煎茶、てん茶の産地として有名です。
恵まれた自然と、長年の経験に基づいて作られる京都のお茶は、高いブランド力で外国人観光客にも人気です。

鹿児島県
1983年には全国の4%ほどの生産量でしたが、現在では日本第2位の生産量を誇ります。
平坦で広大な茶畑が多いことから、機械化が進んでいる。
温暖な気候のため、かなり早い時期から収穫が可能。
4月前半から流通するものを「走り新茶」、3月後半から収穫が可能な種子島のものは最も早く出回るため「大走り新茶」と知られています。